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三菱京都病院 放射線科

造影検査について
エックス線写真をとるときに、写真にコントラストをつけて病変をより鮮明に写し出すために、体の中に造影剤を入れることがあります。造影剤にはエックス線を通すもの(空気や炭酸ガス)とエックス線を通さないものがあり、後者はバリウムとヨードがあります。バリウムやヨードはエックス線を通さないため、フイルム上に白く写し出されます。それが周囲の黒っぽい部分とコントラストをつくり、病変の診断に役立ちます。

 バリウム
バリウムはおもに消化器(食道・胃・十二指腸・大腸など)の検査のときに、空気や炭酸ガス(発泡剤)などと一緒に、口から飲んだりカテーテルという細い管から注入したりします。
バリウムの安全性は高く副作用はほとんどありませんが、長い間残っていると、ときに便秘を起こします。したがってバリウム検査のあとは水をたくさん飲んで、早くバリウムが出るように気をつけてください。

 ヨード造影剤
一方、ヨード造影剤は血管に注射して使うものです。
CTでは、脳をはじめとして全身の臓器検査に使われています。また、腎臓などの病気を調べる経静脈性尿路造影(DIP)などのエックス線検査にも使われています。ヨード造影剤の安全性はきわめて高いものですが、まれに注射後に、吐き気、じんましんなどが出る方がいます。また非常にまれですが、血圧が下がり、息苦しくなる方もいます。このような副作用はヨードに対するアレルギーによるもので、喘息などアレルギー疾患のある方は、副作用の出る頻度がやや高いといわれてます。

最近は、副作用の少ない非イオン性造影剤が使われるようになり、安全性が強化されています。全体としてヨード造影剤によって何らかの副作用が起こる確率は3%程度で、何らの処置が必要となる副作用はさらにその1/100以下です。

一方ヨード造影剤には遅発性副作用といって、検査後1時間以上たってから皮膚に発疹がでることがあります。これもやはり喘息などのアレルギー体質の方に多いとされています。今までに造影剤で何らかの副作用が出た方や、喘息などのアレルギーのある方は、あらかじめ医師や放射線技師にその旨を伝えてください。

画像診断における造影剤の使用の是非は、病変がよりはっきり見えるようになり正確な診断ができるという長所と、その薬によって起きてくる副作用の確率のバランスによって決まります。専門家が必要であると判断した造影検査は、患者さんにとって大きな利点がありますが、一方、ご自分のアレルギーの状態などの情報を医師に詳しく知らせていただくことが、安全に検査を行なう上で大切です。
当院では、造影剤を使用する前にアレルギー歴など問診を行なっています。


引用書
メディクイックブック 第2部 患者さんによくわかる検査・手術の説明と生活指導

三菱京都病院 放射線科
京都府京都市西京区桂御所町1